休職中にやってたこと

以前、5月末に以下の記事を書きました。

evil07.hatenablog.com

今は6月から新しい職場で働き始めています。早いものでもう丸4ヶ月経ちました。以前から休職中にやったことをまとめておこうと思っていたので、書き残します。

インターネットを見すぎない

これは、インターネット上のテキストだけで物事やその人を判断しすぎないということです。そもそものインターネットの向き合い方にも近いのかもしれません。

Eメールは当然のこと、TwitterFacebookといったSNS、LINEなどのメッセージコミュニケーションにおいては主にテキストからその人の伝えたいことを読み取る必要があります。

書かれていないことを読み取ろうとするのは、必要なことではありますが正直とても疲れます。だって書いてないのですから。読み手側が勝手に思い込んでしまいそうになる文章を読むぐらいだったら、読まないほうがいいです。あと「こういうこと?」と確認で聞いて怒る人もゼロではないので面倒臭さがアップします。

ある意味では自意識過剰にもなるのですがインターネットに書かれていることが「もしかしてこれ自分のこと言ってる?」と思ってしまうこともあるかもしれません。でも、そういう発言のほとんどはあなたのことを言っていません。勝手に当てはまると思っているだけです。冷静な判断が出来ないときにはそっとそのタブを閉じるなり、アプリをタスクキルするなり、スマートフォンをスリープにしましょう。

とにかく大事なのは、勝手に悪い方へ思い込まないことでした。発言者も「そんなつもりじゃなかった」となってしまいます。それも結果の一つだとは思いますが。

会って話したほうが文章から伝わらなかったニュアンスだったり、相手の表情が見えるので私は可能な限り会える友人には会うようにしていました。そして、会って話したことを何よりも大事にしました。そんなに多くはなかったけど、私の短所やこうすれば良かったねという点も友人と会って話すと素直に受け入れられました。

それとは別に、インターネット越しに友人が「大丈夫?」や「ゆっくり休んでね」と個別で声をかけてくれるのはとても嬉しく、助けられました。

心配してくれる人の思いやりは大事にしつつ、情報を全て受け入れるのではなく「見たくないものは見ない」と取捨選択をしました。

小さな目標を立てる

私の場合、とにかく自分に自信がなくなっていたので、本当にどんなことでも良いので目標を立てていました。 実際にあったのは

  • ジムに行く

  • 10時には図書館に行く(転職直前は訓練でよくやっていた)

  • 明日は9時には起きて、遅くとも1時には寝る

  • 書類を書く、送る

  • 不用品を処分する

などでした。本当すぐに終わるような単位まで落とし込むと良いと思います。「何も出来ない」から少しずつでもいいから「出来る」と自信を持たせようとしました。

私は家にいても落ち着かなかった(出来るかぎり運動するようにという医師のアドバイスもあった)ので、なるべく外に出かけるようにしました。「~まで行ってみる」など、Google Map片手に近所なのに今まで行ったことのない場所まで歩いたりして、気分転換にもなってとても楽しかったです。

やったことがないことを目標にしようとする場合は、失敗してもいいやと思うようにしました。だって、やったことがないわけです。失敗したとしても凹んで止まらず、どうすれば良かったのかを繰り返し改善に繋げていきます。まず最初にやり方を調べる、という目標から立てるのも良いのですが、人間の脳というのは新しいことをやろうとするのを嫌います。なので、ゆっくりと慣れさせていく必要があります。失敗してもそれをキチンとノウハウとして積み重ねようとする気持ちが大事だと改めて思い知りました。

何が出来るか、何がしたいか、何をすべきかを考える

休職に入ってから「もう戻りたくないな」とか「戻ってからどうしようかな」いう気持ちの2つが戦っていました。 どうしようか迷ったときに以下のような自己分析をしました。

自分が出来ること

  • 人をまとめたり、やろうとしてる人の背中を押してあげる(ディレクション経験)

  • 人と人をつないで、仕事にしていける(ディレクション経験)

  • 要件を聞き入れ、それを文書に落とし込める(プランナー経験)

  • 売上やその他の数字から仮説を導き出して相談出来る(それが正しいかどうかは別として)

自分がしたいこと

  • 転職したい(環境を変えたい、収入を得たい)

  • 話しやすい雰囲気のある職場に行きたい

  • ゲームを作りたい

  • 実家には帰りたくない

自分がすべきこと

  • 転職エージェントに相談する(とにかく1人で悩まない)

  • 社会復帰しても平気なように自分なりに訓練する(朝起きる、などなど)

  • 図書館でとにかく勉強する(最初は興味がある本を読んだり、がむしゃらでいい)

一番気をつけたのは「なんでも出来る、なんでもやりたい、なんでもやるべき」にならないようにしました。極端ですけどね。最終的にボロボロになる未来が見えたからです。

"やりたいこと"や"やるべきこと"が見えてくると、自然と"やらなくていいこと"がわかります。"やらなくていいこと"に人生を消費するのは無駄だと思っていたので、そこを整理するためにも効果的な手段だったと言えます。

余談

転職活動中、エージェントの方にも言われたことですが、「面接している人が自分の上司になる確率が高いので、その人の下で働けるかどうかを意識する」ことは大事にしました。特に私の場合は環境が主な理由でメンタルを壊してしまったので……

面接の中で「こういう状況になったらあなたはどうしますか」といった私の対応力を求める質問をしてきたときに「こうします」と説明しても「それって間違ってませんか?普通こうしますよね?」といきなり否定から入ってくる会社さんはいくつかありました。

そして、そういう会社さんからは決まって「方向性が合わない」というかたちで不採用を頂きました。聞かれたから答えたのであって、そのうえで人格否定をしてくる上司の下で働きたいとも思えませんでした。

逆に、次の審査に進みやすかった会社さんは「こうします」と答えると、「そうするとこういう問題が出てきますが、その場合はどうしますか?」とさらに深掘りをしてくるケースがほとんどでした。

これは受ける側としてもその会社に対する印象値が全く違います。自分自身の考えを正面から否定する会社か、キチンと全部話を聞いてもらえる会社か、どっちがいいでしょうか。

私自身が説明下手なところはあるし、それは改善しなければならない前提はなくなりませんが、少なくとも「きちんと話を聞いてもらえて、協力的に考えてくれる人と一緒に働きたい」と思っていたので、面接中に「あ、聞いてもらえないな」と思った瞬間にその会社への興味がゼロになりました。

もうひとつ蛇足で

休職中、ネットの炎上はあまり見ないようにしました。関係ない人が自分の正義を振りかざしているのを見ているのがつらかったからです。世の中に不条理や合理的でないことがあったら自ら行動する方が楽だというのも休職中に知ったことでした。

おわり

以上が休職中にやったことです。今は6月から新しい職場で毎日のびのびとやらせてもらっています。